2015年03月26日
葛藤は成長の糧である

ももクロ主演『幕が上がる』 演技輝かせた製作の裏側
日本経済新聞 http://s.nikkei.com/1NxZqCn
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見ました?平田オリザセンセ×ももクロの『幕が上がる』。
ええ、ワタシ、もちろん見ましたよ!
最初の辺りのキャスト同士のゆるい感じは、
“文系部活やってる低温高校生”と
ももクロの無邪気さがマッチしているのかしてないのか
わからないようにバランスを崩しやすい脆さ。
それが、黒木華さんが出てきてからの
ストーリーと成長のレベルがグングンハンパないです←エラそーw

「行こうよ、全国」
この瞬間に、みんなのさりげない覚悟が見えた。
こんなにしびれるシーン、今までの映画であったー?ってほど(笑)
話はハデではないんだよね。
ワタシが高校時代に演劇をやってたから同調目線で観てしまうのは仕方がないけど、
でも、だれもが感じた「高校時代の葛藤」には
共感させられるから余計な演出はいらないんだよねー
しかも相手との距離感、絶妙すぎる。
高校生ってトモダチとの距離感がすごく近いわよね
(ワタシは苦手だったけどw)
同調意識が強いのも、
この年頃ならではの葛藤からくる不安も影響しているのかも?
最初の頃の、何事にもいらだつさおりの気持ち、あったよねー的なw
東京での合宿の合間をぬって、卒業したセンパイの舞台を観に行くくだり、
終わった後にみんなでわいわいしてるとき(この光景、なつかひーw)
センパイがさおりを見つけ、「どうだった?」のあとの泣き。。。
うれし涙か、ツライ涙かわからない玉虫色の涙が、
演劇界で生き抜く大変さを物語ってた気がする。気がする、ね(笑)
そして、成長していく演劇部を見守ってたセンセイが
安定した教師の職を捨てて、自分の道をすすむのも、すっごくわかる(笑)
自他ともに認める無邪気なお姫様役の黄色い子(笑)が
中盤でみせた嫉妬はよかったなー。
お父さん(天龍さんw)大好きっ子で、舞台でキラキラする“華のある子”
さおりが落ち込んでるときにさりげなく寄り添うやさしさもある。
でも演劇強豪校からの転校生への嫉妬は、演劇の面か、
さおりと親しくなっているからか。複雑なオトメゴコロを
サラリと女子高生ならではのダラリ感も交えての表現は、
いいね!を何回も押したくなる(笑)
でも周りがアレンジしなくても
お互いがいつの間にか距離を縮めていったのは
大人でも子どもでもない
高校生という年頃のパワーなのかも。
「幕が上がる」ってタイトル、シンプルながらも、
それまでの葛藤があってのこの瞬間、という核となる言葉の強さを感じる。
しかもあの緊張感を思い出すと、今でも鳥肌が立つよ。
それが集約されたラストシーンは。。。。もぅw
それでもってアイドル映画なんだと実感させられる“お約束的”エンドロールは、
涙が引っ込むということで、よい箸休め(意味合ってる?w)でした。
あの日、一緒に演劇を追求しないか?と言ってくれたセンパイは元気だろうか。。。
Posted by てびち。 at 11:44│Comments(0)
│かるちゃー
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