2016年01月15日
恋をするならパリがいい

ノルウェー国立軽量研究所に勤める主役の女性は、
いかにも毎日を規則正しく、タバコもオトコも卒なくこなす
低温度なイメージ。
研究者らしい、というか、すべてがフラット。
でも1キログラムの定義を巡る学会が行われるパリで
彼女は変わっていった。
急にあたたかな血が巡り、ほおに紅がさすような。

パリがそうさせるのか。
旅がそうさせるのか。
そういえば、レミーのおいしいレストランでも
「恋をするならパリがいい」という台詞が出てきたっけ。
目に見えるものは、すべてを“グラム”という単位で表すことができる。
亡くなった人の重さも計れてしまう。
そこには思いもなにもない。
思いには重さはないから。
この相反する感じ、彼女の心の中を映しているようで、
設定とか配役とかに“絶妙さ”を感じた←上から目線w
でも最後の最後、彼女のお父さまの遺骨をはかったとき、
1000グラムから間があり、デジタル表記が1001を示したとき、
彼女は笑顔になった。
そして、ラストは人として、女として、
重さ以上の思いをカラダいっぱいで感じるのだ。
いい。いいわ。ジワジワ(笑)
Posted by てびち。 at 17:33│Comments(0)
│かるちゃー
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