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2014年09月18日

低温ドラマティック

低温ドラマティック低温ドラマティック

マダム・イン・ニューヨークに続いて、
めぐり逢わせのお弁当も観た!映画の秋!(笑)

距離を縮めたい理想と、
距離を置きたい現実が交差する、
とってもムーディーな映画だった。

互いの置きたい“身体の”距離感と、“心の”距離感にズレが生じた時に、
それは悲劇になるのか、ハッピーになるのか?
でも、おべんとうを通して言葉を交わしていた時間は、
「なかったことにできない」ときだったと確信。

しかしまあ、おいしそうなおべんとう。
おいしい、って生きるチカラになり得るんだね。
やはり、食って大切。
しかも想いが込められてるなら、なおさら。
だからこその疑問やいらだちが込められたカラッポのおべんとうが
何よりの台詞よりも重くて、悲しくて。

でもカレーって容器からたれないのかなーとつまらんことを思うのはイケマセン

全体を通して、登場人物はみな低温。子どもも低温。
でも低温なりに、高くなったりするのがドラマティックだったりする。

それは、
自分はもう若くない、と意識した瞬間を印象的にしたかったのかな。
自分が置かれた現実を見せつけられる、みたいな。
これは。。。酷だけど、だからこそのムーディーさを醸し出してた。

結局逢えたのだろうか。逢ったのだろうか。
その瞬間に、観る側の“理想”と“現実”の狭間が垣間見れるのかもしれない。

え?ワタシ?うーん、ピンポンダッシュかな(違

**************

ちなみに気になった、男性が隠居?先に、と言ってたナシーク。
ナーシクはヒンドゥー教の聖地だとのこと。
日本で言うたら。。。富士山のふもととか伊勢神宮のあたりとか?(笑)

この映画はムーディーでありながら、
現代のインドの影をうまく描いてた←エラそうにw
お墓が縦型(マンションスタイル?)とか、列車の等級別の存在とか、
“古き良きインド”がなくなっていく様とか。

先のマダム・イン・ニューヨークもそうだけど、
社会に大きな変化が生まれる瞬間って良質な文化が生まれるんだね。


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Posted by てびち。 at 16:32│Comments(0)かるちゃー
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